お知らせ

2026.02.16

川崎市が建造した、官公庁では全国初の電気推進船による清掃船「つつじ」に、ハイブリッド電気推進システムを納入いたしました。

このたび、当社は川崎市が建造した官公庁では全国初の電気推進船による清掃船「つつじ」に、ハイブリッド電気推進システムを納入いたしました。

本船は、リチウムイオン二次電池を主電源とした電動船として新たに、形原造船株式会社(所在地:愛知県蒲郡市、代表取締役社長:大塚幸和)で建造され、2025年9月30日に川崎市に引き渡しされました。港湾法に基づく港湾管理者の業務である海面清掃業務に従事し、船体前面のローターにより海面の大量の浮遊ごみを収集できます。

 

本船の主要目

寸法・・・・・・・・全長13.00m / 全幅 6.40m / 型深さ2.10m

総トン数・・・・・・17トン

速力・・・・・・・・7.6ノット

定員・・・・・・・・8名(船員5名、その他の乗船者3名)

推進モーター・・・・80kW×2

バッテリー容量・・・417kWh

主配電盤・・・・・・三信船舶電具株式会社製

 

電気推進システムについて

本船は、プロペラを回す推進および一般負荷をリチウムイオン電池を主電源としてまかなう電動船です。官公庁が所有する海面清掃船として、国内初となります。

19トン以下の日本小型船舶検査機構管轄の船では、国内最大級の417kWhのリチウムイオン電池を搭載し、通常の海面清掃業務に必要な電力を全てまかないます。リチウムイオン二次電池は、長寿命で高速な充放電に強く温度特性に優れた株式会社東芝製のチタン酸リチウムイオン二次電池を採用しており、長期間の運用に耐え、夏の暑さや冬の寒さにも対応可能となっています。

本船には、台風等でのゴミの増加による作業時間の増大にも対応するため、補助発電機が搭載されています。補助発電機の起動や停止、発電量の制御も電気推進システムが行うハイブリッドシステムとなっています。要求される船速や航続距離などにより、リチウムイオン電池だけでは電動化が難しい船舶でも適用事例が拡がってくことが期待できます。

推進用モーターは、80kWで双胴船の両舷に2軸を備えています。この2軸のシステム(モーター・制御盤・リチウムイオン電池)は完全に独立しており、どちらかの軸のシステムの異常時にも船の運航を停止することなく運用が可能です。騒音や振動、排気ガスなど従来の船が持つ不快な要素を劇的に改善しています。

また、主配電盤や照明、サーチライトなどの主要な電装電具は、当社グループの三信船舶電具株式会社が供給しております。

 

今後の展望

大洋電機株式会社は、今後も地域社会の発展に寄与する製品の提供を続け、環境や社会に配慮した技術革新を推進していきます。